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2013/11/09

誇り高き?野良ねこ

海を眺める山の中の一軒家に、熟年のおじさんとおばさんが住んでいます。
家の周りをクワやシャベルでチョコチョコと耕して、いろんな野菜を植え生計の足しにしています。

山の中なので小動物もいろいろいます。

大石を動かしたり土をひっかいたりして要らない所を耕すイノシシ。
山の斜面にやたら穴を開け山を崩しかねないアナグマ。
野菜の葉を食べてしまうノウサギ。
地中の落花生を食い荒らすノネズミ。

とてもとても退治しきれません。


ある日おばさんが外の流しで畑から抜いてきた菜を洗っていたら、足元でク~とかミュ~という音が。
自分のお腹がなっている?と思ったのですが、どうも違う。

腰を折って流しの下を覗くと、白い子猫がサーッと飛び出し、一目散に逃げました。
ノラが入ってきたようだ。

しばらくすると今度は表の縁の下で、ミュ~。
近寄ろうとするとまたサーッと逃げました。


かなり警戒をしながら、でも餌が欲しくて寄ってきたのでしょうねぇ。

それを見たおじさんは、食品棚からマルちゃんの赤い魚肉ソーセージを取り出してフィルムを剥がし、スチロールトレーに載せて庭に置いたのです。
ここまでは単なる興味と衝動的な行動です。

ノラはやっぱりまたやってきました。
今度は玄関前のテラスです。

だんだん近寄ってきます。
そこから庭に置かれたソーセージをじっと見つめています。
ソーセージを食べたことがあるはずは無いから、猫の嗅覚が探し当てたのでしょう。

ずいぶん長い時間見つめていましたが、食欲が痺れを切らしたのか、やおら立ち上がりゆっくりと目的物に向かいました。
少し嗅いでから咥え、駆け足で山の陰に消えました。

その夜、おじさんとおばさんが話し合いました。

ノネズミが倉庫内を荒らすから、ネズミの番人として餌付けしようかということに。
でも室内には入れずに、彼(彼女)の生活スペースは縁の下か裏の軒下で、餌は野生を失わない程度に与える、ということでと相談が纏まりました。

翌日、またやってきました。
今度はおばさんが、スチロールトレーに煮干のだしがらを数本。
そのうちの半分は少々鮮度が落ちていました(でも腐ってはいなかった)。

近づくと一旦は逃げましたが、いつの間にかやってきて「硬いなぁ~」という顔をしながら食べていました。去ってから見ると鮮度が落ちていた分は残っています。

また翌日来ました。
今度は縁側にきちんと足をそろえて座り、ガラス戸越しに室内にいる二人に向かってミャー、ミャーと、何かを訴えるようなそぶり。

今年の春に生まれたと思える大きさで、体はほぼ白で鼻すじに黒い線がスーッと通っています。
白と黒の色合いが逆なら、アンタずいぶん美人、ちがった美猫だったねぇ、などと思いながらも
おばさんはたまりませんでしたが、じっと我慢し「だめだよ」と答えました。

スチロールトレーに焼いたアジの骨を載せて持っていくと、やはりサッと逃げましたが、やがて来てその場で平らげました。首を斜めにして苦戦していましたが。

その翌日の夕方はしょぼしょぼと冷たい雨。
外に出ると、また泣き声がします。

裏の軒下の作業台の下でうずくまって、おばさんを見上げて何か言っています。
「寒くなってきたね。外は雨だからここにいなさいね。」と諭すと
返事をするように、また「ミャー」。

このときのおばさんとノラとの距離は2メートル。
逃げようとはしませんでした。

翌朝見るといませんでした。

その後、何日も雨や風が強い日が続きノラはやってきません。
穏やかに晴れあがっても、やっぱり姿を見せません。
どこで何を食べているのか・・

山の中で、きっとこう思っているのでしょう。
「いくらお願いしても室内には入れてくれないし、エサといえば硬い骨や出し殻ばかり。
ヘンッ、猫バカにして! もう金輪際行ってやるものか!」

名前の検討もしましたが決まりません。
餌皿も店で手にとってみましたが、餌付けができたらということでオアズケ。

ノラにはおじさんとおばさんのこんな腹の内が読めたのでした。
そこまで人間様に媚びなくても、トカゲやコオロギを食べて生きていくわサ・・

猫も、生れ落ちた時から野良であれば野生そのものなんですねぇ。
がんばって強く生きるんだよ。

2013/04/22

アナグマ君との初顔合わせ

もう何回かうしろ姿はよく見かけていました。
特に最近はそのむっちりしたお尻をふりふりして山の中に消えていくのを頻繁に。


とうとう、顔を見せてくれました。
感激!
ニホンアナグマです。
可愛い!

カメラを持って県道#17(沼津-土肥線)の井田近くを歩いていた時です。
山手の斜面でガサゴソ・・と。
もしや?と見ればやっぱりいました。

カメラを取り出している時にもこっちを見ました。
逃げられちゃうだろうな、と思いながらもニコニコして「あら、こんにちわ!」なんて話しかけたりして、驚かせないようごく自然に振舞いました。

ちらと私を見たものの無視して、土の中に頭を突っ込んでゴソゴソやっていました。


再び顔を向けて「ウン?まだ居たの?」というのが1枚目の写真。
その後すぐに林の中に消えました。たいして急ぐふうもなく。

警戒心がない。

我家の周りには、巣穴を作ろうとしたのか木の根元を掘った跡があったり、通路にはフンが幾つか置いてあったりします。
顔を合わせたのは初めてだけど、向こうは私の臭いは既に頭にインプットされているのでは・・

私の畑で小さなイタズラをするのもこのコかも。
タヌキの仲間で雑食、狸寝入りもお手の物ですって。

瞬間的にわかるタヌキとの違いはシッポ。
こちらのは全体に大きくてボサボサしてます。
狸のは、(見たことが無いけど調べると)もっと小さくまとまって、あまり特徴が無いようです。
よく漫画などで見るシマシマの尻尾は、あれはアライグマくんのようですよ。

畑の被害に会った時など他人に話すと、ハクビシンだろうと言われます。
アナグマと言う人には会いませんでしたが、この目でしっかり見ました。

ハクビシンもいるかも知れないのですが、ここを縄張りとする一人(一種)にはアナグマもいます。

2012/06/18

セミの羽化

毎朝、畑兼庭を見回るのが楽しみでもあり、怖くもあり・・

野菜の生長や病害虫による被害を見るのが目的ですが、ついでに昆虫などの生態をまじまじと見ることもあります。

今日はこんなものを見ました。


土の中からセミが出てきました。

これが「羽化」の瞬間でしょうか。
大きな目を光らせて、一生懸命に全身を引き上げています。
全身が地上に出きるまでに随分時間がかかっていました。
こんな時天敵に見つけられたら一溜りもない、とっても危険な瞬間なんですね。

全身が地上に出ても、暫くは動きません。
見ると、どうも右の羽が不完全です。
可愛そうに、せっかく成虫になれたのに飛べないのでしょか。

というのは私の見間違いだったようで、数時間後にもう一度行ってみるとそこにも周辺にもいませんでした。
飛びたったのでしょう。
良かった、良かった。

こんな瞬間を見ることができるなんて、山の中に住んでいるからこそ、なんて自慢したくなるような場面でした。

前日の夕方に、ジーワ、ジーワという初ゼミの声を聞きました。
もうそんな季節です。

きょうも蒸し暑い一日でした。

2012/06/05

夏になると何回か出会います

私は警戒の対象ではなかったのでしょうか?
すっかり信頼されていたのか、それともバカにされていたのか、近寄っても動かないのです。
これ。


尾を踏みそうなほど近づいた私の足は一瞬急ブレーキが掛かったのですが、向こうが動かないので即座に落ち着きました。
既に1度や2度の遭遇ではないので、こちらも少しは慣れてきました。

いつもならこちらが気づく前にあちらが気づいて、そそくさと藪の中に逃げ込むのですが、今回は無視されました。

死んでいるのかとも思ったのですが、良く見ると頭を持ち上げて舌を動かしています。
何か獲物を狙って、そちらに気をとられていたのでしょうか。
頭があっちを向いていたので、私も勇気を出して一歩下がってからシャッターを切り、足元の石ころをそっとぶつけてみると、わずかに前進。

全長130cmくらい。
多分アオダイショウでは。
よく見かける色柄です。

この辺りではマムシとヤマカガシではない限りは人に害は無いようです。
それでも「ヘビ」となると、好んで近寄る人はまず居ません。
ナガモノってどうしてこう気持ちが悪いんでしょう。

土をいじるようになってからはミミズに抵抗はなくなりました。
トカゲの類もその動きをカワイイと感じます。

コンクリートやアスファルトが敷き詰められ、水の行き場もない都会ではなくて
「豊かな」自然の中に住まわせてもらっているのですから、こちらが上であってはならないのですね。
危害を加えられない限りは、「共存」と思わなくては。

でもズル長いのと、足がいっぱいあるのはダメです。

今年はあと何回会うことになることやら。



2011/08/06

ホシはやはりノウサギ




これ、赤外線カメラの記録画像です。
現場の犯人(?)をみごとに捉えました。

安いカメラだそうですけど、バッチリ!です。
へぇ、こんなにはっきりと映るんだ。

うちのエダマメの葉を食べているのは案の定、野兔でした。
22時頃とこの時間と、明け方4時過ぎとで3回映っていました。
同一の兔なのか、それぞれ別物なのかは分かりませんけど、ここは彼らのエサ場になっているようです。

豆のサヤが膨らみかけると葉を全部食べてしまいます。
葉を全部食べられたら、豆はそれ以上には生長しないのでペチャンコのままです。

野兔は冬に猟期というのがあって、免許を持った人にその時期だけ捕獲が許されるとか。

それならとりあえずは食べられないように手を打つしかありませんね。
またまた半漁クンが悩んで何とかしてくれるでしょう。ご苦労様です!!

食べられてしまったエダマメは諦めるとしても、いっぱい植えてある、今は小苗のキャベツが危ない。
・・今年のエダマメはできが悪いからあまり惜しくはない、という声もあるけれど、例え一粒の収穫でも育てた本人にはそれなりの思いはあるんだけど・・



ところでこのカメラ、昼間の映像はカラーなんですが夜中の画像はモノクロでノウサギの色がわかりません。夜は自然界事態がモノクロだもの、当たり前、か。この兔たぶん茶色がかったグレイなんです。

・・・私たちファミリーが南伊豆の山の中に住み始めた頃、そこに昼間何回か出没しました。
それを息子のペットにしようと大捕り物の末に何とか捕まえて、1回はたしかダンボールの小屋に入れておいたら喰い破って逃げ、その後また捉えて今度は木製の小屋で飼ったのですが、ハンストの末に死んでしまったのです。

ハンストには驚きましたね。
草を与えてもガンとして食べようとしないのです。
おびえたように隅にうずくまったままで、何日もそうしていました。

野生の本性だったのでしょうね、かわいそうな事をしました。

2010/10/05

お引越しの跡

これは何でしょう?


山の緩い斜面に深さ30~40cm、穴の長い方の差し渡しが1mくらい、底はほぼ平らで松の枯葉が敷き詰められています。

同様の穴が付近に3つ。

放ったらかしになっている山畑の山際の伸びた雑草を(半漁クンが)刈った時に発見。
どうやらイノシシの寝ぐらのようです。
成獣がすっぽり入る大きさです。

草にすっかり埋まっていましたから、今はもう使用されていないようです。
私たちが近くに住み始めたので、危険を感じて引っ越してしまった・・のかな?

あのユンボのような鼻先で掘ると、きっと訳なく掘れるのでしょうねぇ。
それにしても、底がちゃんと平らになって落ち葉を敷き詰めてあるのには感心。

どうすれば快適に寝られるのかをちゃんと心得ているんですね!

2010/10/01

ヤトのヤトウ・・?

気温が下がったらよく雨が降ります。
それも、短時間にはげしく降るので、その最中はちょっと恐怖です。

この雨がいくらかでも夏に降っていてくれたら、我が家を含む多くの家庭の家計が違っていたでしょうに。
うちのささやかな菜園での収穫も、もっと良かったでしょう。

昨日も午前中は雨でした。
今朝はまた暑いくらいの晴天です。

早朝の外気を吸いに出てみると、こんなことになっていました。

エダマメの畝の両端の数株の様子がヘン?

良く見てみると株の先端と葉が無い!
ヤトウ(夜盗)だ!

誰?
この、刃物でスパッと切った様な切り口はヤト(野兎)では?と半漁クン。

そう言えば数日前、野兎のこどもと思える死骸を見ました。
ノウサギもいるんですねぇ!

山の中にはまだ青い草はいっぱいあるのに、なぜこんな危険な場所へ?
野草と人が栽培している野菜とでは、豆の葉のようなものでも味が違うのでしょうか。

それにしても、このドロちゃんはきっと
「えらくデキの悪いマメだなぁ!」と笑ったことでしょう。

いえ、冗談を言っている場合ではない。
今後の被害対策も考えねば。

2010/07/27

モグラの生態


モグラです。



朝、外を見ると土の上でこうなっていました。

山の中に暮らすといろ.んな物に出会います。




見えているのはお腹の側。
つまり死んでいるのですが。


外に出てきて、うろうろしているうちにお日様に当たって死んじゃったのね、と思いました。



本物をあまりじっくりと見るのは、なんだか気持がいいものじゃないので、カメラに収めてから見てみました。


大きさは12cmくらいでしたから、たぶん成獣。

目は意外と大きいですね。


ネズミは背の部分とお腹とは色や毛の生え方が違っていますが、これは背も腹も黒い硬そうな毛におおわれ見分けが難しいです。



「モグラ」をちょっとググッて見ると

とても大食漢で、胃の中は常にいっぱいになっていなくてはだめなのだそうです。


自発的に土の外に出てきたのではなく、土中で仲間との争いに敗れて追い出され、仕方なく外を徘徊しているうちに餓死した、と見るのだそうです。

一口にモグラと言っても、日本国内だけでも7種類もいるそうな。


そして昔はこの毛を利用したり、黒焼きにして薬にもしたとか。



ここは硬い粘土状の土なのですが、こんな土の中にも棲んでいることも驚きです。

2010/07/16

厳しい世界



少し留守にした後帰宅すると
駐車場のコンクリートの上に小鳥が倒れていました。

完全に死んで硬直していました。
外傷は見当たりませんが、顔の左側がちょっとつぶれたようになっていました。
何かの原因で飛べなくなり、コンクリートの上に墜落し顔を打ったのでしょうか?
アオゲラ(キツツキの仲間)のようです。

時々谷の方でコン、コン、コン、コン・・と木を打つような音がしていましたが、最近聞こえなくなりました。
この子だったのかもしれません。

スズメやカラスように人間の目によく触れる鳥ではないだけに、初めての出会いがこんな形では残念です。
生き物ですから、いずれ死んでいくのはしかたがないことですが。


ーーー鳥の話題をもう一つ。ーーー

やはり今日のことです。

伊豆スカイラインをドライブし、途中の展望台で地図を片手に遠くを眺めながら
「左端が大瀬崎で、海岸線がこう回って、沼津アルプスの手前が田方平野で・・・」なんて話している時です。

突然頭のすぐ上でバサ、バサッ。
「あっ!」

見上げるとトンビが空を旋回していました。
半漁クンが持っていた地図を奪おうとしたのです。
指の先を嘴か爪の先かがかすっていったようです。

持っていた地図を油あげとでも思ったのでしょうか?

近くの木の上でカラスがアッホー、アッホー・・・

2010/07/02

お友達、か?



ネット上の天気予報では、関東地方は大雨とか。
ここは曇ってはいても雨の気配はなく、ちょっと湿った冷たい風が吹いている。
涼しくて気持がいい。

日中暑い日でも、夜はいい風が流れている。
眠るまでは窓を開けています。

昨夜もそうでした。

と、外でピシ、ピシと枯れ枝を踏みしめるような音!

音の感じから、小動物ではない。
真夜中、山の中を人間でもない。
なら、アレか?

窓を開けてみる勇気はなく、しばらくは緊張状態で固まる私。
すると
ブフォーッ!という鼻息音

あ、やっぱりアレだよ。
いよいよご到来。

でも、それっきり音は聞こえなくなり静かな闇に。
ホッ。

カボチャやメロン(マクワ?)を彼から守ってやらなくてはいけない。
でも、どうやって?

彼らからすれば、ここはどこからだって入れちゃう。
人間にさえ見つからなければ。

知恵比べになるのかな?


(写真は山の中の日陰に咲いていたヤブミョウガ)