2014/01/28

適材適所そして適期

10月に3回に分けて蒔いたコマツナ。
月末に蒔いた分がそろそろ終了。さすがに今は外葉が黄色く枯れ上がってきました。


同じ頃蒔いた野沢菜も紅葉ぎみ。


コマツナは育てやすいけれど、すぐに硬くなり使えなくなってしまうという印象があリました。
今年はまだどちらもまだ柔らかく、その意味では美味しいのです。
これまでと何が違うのかと記録をめくって(実際はクリックして)みると、今までコマツナは冬場にはあまり作っていませんでした。

春暖かくなって蒔くので成長が速く、すぐに硬くなったりトウが立ったり・・でした。
なぜ、春にばかり作っていたのか理解に苦しむのですが、それなりの事情があったのでしょう。
他人ごとみたいだけど。

ノザワナは、丈が伸びずに葉っぱばかりで漬物には向かない出来具合になりましたが、柔らかいのです。
「寒さに会うと柔らかく美味しくなる」とのことなので、遅めに(10月中頃)蒔きました。
年明けまで待って1回目を漬けました。
柔らかくて意外でしたが、やはり成長時期の気温が合わず伸びなかったのでしょうか。


小松菜と野沢菜、外見がよく似てます。自分で作ったのでなければどっちかわからないくらいです。
双方とも「漬け菜」として括られています。

塩漬けで食べると風味が微妙に違います。

で、当たり前のことを改めて気がつきました。

葉菜は主に秋~冬のものであること。
品種改良などでいつでも作れるようになってきています。
確かに芽が出てそれなりの成長もするけれど、自然の気候には適さないから「旬」の美味しさにはかなわないのでは。

そう考えるとうちの菜園でできる野沢菜は・・
本来雪の深い寒い地方の産物。
こんな暖かい地方でも一応の形にはなるものの、適地の野沢菜の1/3ほどの大きさにしか育たず、ノリ気(け)といわれる美味しさの部分がまるで無い。


大地に生まれ育つ野菜は、適した気候や土地が美味しくするものなんだと、今更ながら思います。

温度管理と薬剤とで不自然な栽培をされ、店頭でいつでも手にすることができる規格のそろった野菜に美味しさを期待するのは、消費者の間違いでは。

かといって、自然に任せた栽培で1億○千万の胃袋を賄うのはこれまた非現実的でしょう。


消費者が望むからなのか、生産者の生活のためなのか、よほど特殊なものでない限り年中何でも売られています。
でも冬のトマトや夏のホウレンソウは形だけ、と思うのは昔人間の私だけ?

せめて私の菜園は、原点に帰ってなるべく無理の無い品種と栽培方法にしようかと思案中。
と公言するほど特別なことはしていないか・・単に下手なだけかな。

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