2011/11/10

形だけの野沢菜漬け

9月13日に種を蒔いた野沢菜を昨日(9日)収穫し、すぐに漬け込みました。


去年は一度に蒔いて全部同時に収穫し漬け込み時に苦労したので、今年は少しずつ何回か漬けるつもりでいます。
第1回目のがこれだけでおよそ1kg弱。
根を落とし、葉の先端を切って800gほどに。

よく洗い、醤油と自家製の魚醤と鷹の爪とで漬け込み冷蔵庫に入れて、2週間ほどしたら食べられる予定です。

とりあえず格好にはなっているのですが、結果のお味は本場信州の野沢菜漬けのようにはいきません。菜の育ちが違うのです。

大きさも違いますが、気温の違いによる味の差が大きいのです。
あちらでは1,2度霜に当ててから収穫します。そうすることで菜が柔らかくなるようです。
漬け上がったときの茎は、噛んだときに柔らかくて甘みがあって、美味しいのです。
この感触を地元では「ノリ気がある」と表現します。

私が住むここ伊豆西海岸では「霜に当てる」ことができません。
年を越して、1月末から2月にかけては弱く降霜することがありますが、その時期にあわせての栽培はできないでしょう。

だから本当においしい野沢菜漬けにはならないことを承知で、季節感を楽しむ程度なのです。

タクアンなども自分の舌に合ったものを作りたいものだと思うのですが、よほど塩を強くしない限り漬かる前に腐ってしまい、塩抜きしながらのタクアンでは美味しくありません。冷蔵庫内で何ヶ月も居座られると、それも困りもの。

寒い地方から石が飛んできそうな”贅沢な悩み”なのですが、現実です。

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